iOS6.1のJailbreakで何が変わる?

やっと登場しましたね。
iPhone5対応のJailbreakソフト「evasi0n」。

この「evasi0n」を使えば簡単に全てのiPhone,iPadを「脱獄状態」にすることができるのですが、脱獄って結局どういうメリットがあるのか？使い勝手を検証していきたいと思います。

・Jailbreakの過去と現在

昔、iPhoneのJailbreakといえば、iPhoneの初心者向け仕様ゆえに多かった色んな制限を一気に解放する、超画期的で便利なシロモノでした。例えば、

• ネット上にある野良アプリのインストールを許可する
• PCのように内部ファイル構造にアクセスできるようになる
• iPhoneホーム画面の使い勝手を大幅にカスタマイズできる
• Softbankによって制限されていたテザリングを解放する
• SIMフリー化

など、以上のようにJailbreaakはiPhoneにすごい変化をもたらしていました。
しかしiPhone5のJailbreakでは、上記のうち最高のメリットである「テザリング解放」と「SIMフリー化」が無意味、または不可能となっています。テザリングは正式にサービスとして実装されていますし、SIMフリー化は現状では対応していません。
となると、主なメリットとしては「野良アプリインストール」と「ホーム画面カスタマイズ」がJailbreakの中心となるわけです。しかしそれもiOSの進化、つまり「通知センター」や「マルチタスク」などの実装により徐々に意味を失いつつあります。

Jailbreakすることによってハックされる危険性が増したり、不具合に遭遇する場合もあるわけで、カスタマイズ目的だけでJailbreakすることは少々割りに合わない、というのが僕の見解です。
ネット上で便利な野良アプリを発見したので使ってみたいとか、カスタマイズという行為が好き、という方にのみおすすめできるといえるでしょう。

それでもやってみたい方は下記に簡単なやり方を書いておきます。

・iOS6.1 Jail breakの方法 (evasion)

まず、evad3rsチームのサイトよりevaionをダウンロードします。

evaion公式サイト
http://evasi0n.com

で、iPhoneを繋いでevasi0nを実行。（念の為バックアップをしておく事と、パスコードロックを解除しておく必要があります）

しばらくするとiPhoneが勝手に再起動し、こんなアプリが増えています。

これをタップすると、またevasi0nのプログラムが進行し、もう一度iPhoneが再起動します。

先程のアプリが”Cydia”に変わっていたら成功。

“Cydia”は脱獄版のApp storeのようなもので、有料アプリの購入にはPayPalを使います。

・おすすめアプリの一例

• iFile
  MacでいうFinder、WinでいうExplorerを実装するアプリ。ファイルの解凍やパーミッションの変更もできる。
• Zephyr
  iPhoneのジェスチャーによる操作を拡張する。画面外からフリックでアプリ切替、終了など。
• IntelliScreenX
  ロック画面と通知センターに天気やTwitter,Facebookのタイムラインなどを表示する。
• RetinaPad
  iPadでiPhoneアプリを立ち上げた時の粗い画面表示をRetinaにする。
• MxTube
  YouTubeをダウンロード、管理できる。
• Psx4all
  プレイステーションが遊べる。ただしソフトやBiosは自力で揃える必要がある。
• Maps Opener
  SafariやMailで地図のリンクをタップした時に立ち上がるマップをGoogle Mapに変更。

・感想とまとめ

個人的にはJailbreakする意味はあったと思いますが、今後もiOSアップデートに気を使わないといけない事や、一部アプリが動作不能になるなどデメリットも多く、昔ほどテンションが上がるようなものでは無くなっている、という感想を持ちました。今後も不具合が出てくるようであれば、僕は入獄するかもしれません。

以上、Jailbreakをする際の参考になれば幸いです。

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