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KORG MS-20icを導入する

こんにちは。

日本のDTM界では今、シンセサイザーの名機KORG MS-20が復刻されるという話題で盛り上がっていますね。
僕もこの流れに乗っかってみようと思い、MS-20miniの購入を検討したものの結局違う製品であるMS-20icを購入したという、その顛末を今回は書いてみようと思います。

 

・MS-20とは

 

KORG公式より

ms-20

MS-20は1978年にMS-10とと もに発売されたモノフォニック・シンセサイザーだ。その前年に発売された全音ポリフォニックのPS-3100を元に、本格的なモジュラー・シンセを連想させる縦型のパネルやパッチング操作環境を10万円を切る入門機種で実現。憧れの「パッチング作業」 を手軽にできるということで多くの初心者が飛びついたモデルである。

 

ということですが、かといって初心者向けということでもなく、たしかに音作りの幅は狭いものの、特徴であるレゾナンス付きのローパス、ハイパスフィルターは現代でも唯一無二といえる魅力的な音を出す為、今でも人気のシンセサイザーです。
クラブミュージック界においても愛用者が多く、Aphex TwinやDaft Punk、日本でも電気グルーヴや大沢伸一等、この音に取り憑かれた人は世界中に数多く存在します。
しかしなにせ30年も前の電子機器なので今では若干プレミア化し、10万〜20万前後で売買されているようです。
僕も何度か触ったことがありますが、スピーカーが飛びそうなワイルドな音が印象的でした。これが「アナログの音」ってやつでしょうか。

 

・MS-20 mini

そのMS-20がMS-20miniとして4万円で完全復刻、しかもコンパクトになってMIDIにも対応、となればDTM界の1大ニュースになるのも不思議ではありませんよね。
ラック式のシンセサイザーほど大げさではなく、気軽に「パッチング作業」が楽しめるという点で、「シンセの音遊び」、一日中音色をいじって遊ぶことを僕はこう呼んでますが、この遊びにはまさにうってつけの機種と言えるでしょう。

 

・ではなぜ、タイトルの通りMS-20miniをやめてMS-20icを導入したのか?

では本題に入りましょう。MS-20icとは、MS-20の形をしたMIDIコントローラーで、ソフトウェア上で再現したMS-20をコントロールするUSB接続のコントローラーです。
「ソフトウェア」、ここに今回のポイントがあります。
スクリーンショット 2013-03-19 20.20.39
根っからのKORGerを自称する僕は、「KORG Legacy Collection」と呼ばれるこのソフトウェアをすでに持っていました。
PC上でMS-20を立ち上げ、マウスでピアノロールを入力していくと、その音符の通りにMS-20そっくりの音で演奏できていました。
しかし何かが違う、何か拭いきれない違和感があり、結局LOGIC Pro付属のシンセ群や、NI MASSIVEに戻ってしまいました。

 

そうつまり結局のところ、MS-20のいいところは「シンセの音遊び」にあるわけで、単純な作曲だけで言うと他のソフトシンセのほうが使いやすかったのです。

 

その点、MS-20miniならミキサーにつないで直感的にツマミを回して音を作り、偶然性にも期待できる「音遊びの延長」のような作曲ができます。ただ、かといってツマミ周辺が完全なアナログであるMS-20miniを導入すると、録音のハードルが一気に上がってしまうのです。例えば、後でフレーズを録り直したいとき、ツマミの位置をすべてメモしていないと同じ音がでません。パンチインなんてしようものなら、かなり不自然さがでるでしょう。

 

そこで、目を付けたのがMS-20icです。
ms-20ic写真はMS-20ic。
これなら直感的な操作を取り入れつつ、音色の呼び戻しも自在、ツマミの開き具合もオートメーションで後から編集可能です。しかもポリフォニックになるしステレオスプレッドもついて、遊びと制作のいいとこ取りな感じ。しかもPolysixの音を重ねることで厚みを増すことも可能。画面上のツマミと1対1で対応、さらに「パッチング作業」も再現していて、とても「音を作ってる感」のあるコントローラーです。ソフトだけ、ハードだけではあんまりな製品でも、組み合わせるとかなり使えるようになると思いました。とてもいい製品です。

 

以下のYouTubeは使ってみた様子です。ソフト上でPolysixの音を重ねることで、MS-20単体では不可能な音作りをしています。多重録音ではないところがポイント。

さらに動画のとおり、MS-20icはiPad上でMS-20を再現したアプリ、iMS-20も操作することができます。ガジェット好きにはうれしい仕様ですね。

 

欠点としては、MIDIでのツマミコントロールは規格上信号が127段階と粗いため、アナログに比べると緩やかに音を変化させる場合不自然さがあるかもしれません。音も爆音で聴くとわかりますが、可聴域外周辺がカットされているような感じを受けます。

 

・今後のKORGの方向性は?

Moog-Sub-Phatty-1写真はmoog社のSub Phatty。

 

こうなってくると、やはり実現したいのは真の融合。ソフト上で音色管理しつつ、出音はアナログというところですね。moogはすでにminitaurやSub Phattyで実現しているところなので、KORGにもぜひ実現して欲しいところです。そうなると「またMS-20関連製品か!」となりそうですけど。

イチKORGerとして僕が思うに、今後のKORGはこの手の製品を(MS-20の形をしてなくとも)、なるべく早く出すことが今後の世界販売戦略上重要になってくるんじゃないかと思いますね。

 

KORGは音楽界のAppleになれるほどのイノベーションとノウハウがあるはずの好きなメーカーなので、ぜひがんばって欲しいと思います。

 

 



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Author : HiGUCHI
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ファッションブランド「ABSURD」のサウンドクリエーター。 兼WEBデザイナー。仕事柄在宅作業が多いため、ブログやYouTubeで外界と繋がろうとしている。



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